当院では、心臓発作などで心停止した方に対して、速やかに除細動による蘇生処置を図るAED(自動体外式除細動器)を院内に設置しております。AEDの使用については、従来、医師や救急救命士などの限られた者のみ、その使用が認められていたところですが、近頃、広く一般市民にも使用が認められることとなり、当院においても全職員を対象にAED(自動体外式除細動器)の使用講習会を年に数回開催しております。今後この講習会等の訓練を積み、他の場所等において心臓発作などで心停止した方に対してスムーズに蘇生対応ができる体制を整備いたしております。
AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
2004年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになり、病院や診療所、救急車はもちろんのこと、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されています。
AEDは、操作方法を音声ガイドしてくれるため、簡単に使用することができます。
救助者は傷病者の胸に電極パッドを装着し、音声指示に従って器械を取り扱うだけで、心電図読解をはじめとする医学的知識がなくても、器械が自動的に除細動の適応か否かを判断してくれる。つまり、救助者は、器械が除細動の指示を出した時のみ、通電のボタンを押せば良い仕組みになっている。