- 眼瞼下垂は、上眼瞼、下眼瞼のどちらにも起こります。
眼を開ける筋肉がゆるんだ状態になるために、まぶたが正常位置より下がって開けにくくなった状態を言います。その為、視界が制限されて見づらく感じます。眼瞼下垂をカバーするために額にしわ寄せたり(前頭筋に力をいれたり)、あごを上げて物を見るようになったりします。 - 原因は、重症筋無力症・糖尿病・脳血管障害(脳梗塞、動脈瘤)などの急性疾患のこともありますが、この場合は根本的な疾患の治療を優先します。
- 主に当院では、加齢変化・白内障などの手術後・コンタクトレンズの長期装用が原因と考えられる腱膜性下垂に対して手術を施行しています。
腱膜性下垂とは?
- 老人性眼瞼下垂
- 神経や筋の麻痺などの特別な原因はない老化現象です。老化により挙筋腱膜の弛緩や断裂がおこり上眼瞼挙筋の力が十分まぶたに伝わらないためにおこります。
- 内眼手術後眼瞼下垂
- 白内障や緑内障などの手術が誘因となって、老人性眼瞼下垂が進行し目立つようになることがあります。
- コンタクトレンズによるもの
- まぶたが擦れることにより、腱膜が瞼板より外れたり薄くなったりしておこります。
- その他
- アトピー・逆さまつげ・花粉症などのまぶたを擦る行為やマスカラ・ビューラーの長期使用なども眼瞼下垂の原因になります。
上眼瞼の皮膚がたるんでくることにより、見づらくなる状態を皮膚弛緩症といい、偽眼瞼下垂の1つに分類されます。